2ちゃん警察無視! 破滅まで“暴走”やまず
警察庁幹部は先月、インターネットの情報管理体制に法律違反の可能性があるとして、
巨大掲示板「2ちゃんねる」を名指で批判したが、そんな指摘もどこ吹く風、
2ちゃんねる上には、いまだに根拠のない書き込みや有害情報が後を絶たない。
いい加減な書き込みを真に受けた他のユーザーの“暴走”により、深刻な2次被害も起きている。
その元凶は、被害者からの削除要請に即応する態勢が整っていないことにありそうだ。
今月26日、22歳の女子大生が「出会い系カフェ」で知り合った男に殺された。
その女子大生の学校として、2ちゃんねるには複数の大学名が書き込まれた。ある女子大の担当者はこう憤る。
「被害者の知人の証言として、2ちゃんねるに当校の名前が書き込まれていると外部から連絡がありました。
もちろん、事実無根です。いまのところ実害はありませんが事実ではないということを2ちゃんねるに
訴える手段がない。削除を依頼する相手先も分からないのは非常に不安です」
他の大学も、たまたま現場近くにキャンパスがあるとか、
被害者と似た名前の学生がいるというだけで、“疑惑”をかけられている。
同様の2次被害は先月、札幌市内で起きた女性2人の殺人事件で、強姦致死などの容疑で
逮捕された男の姓と同名の北海道の不動産会社でも発生した。
一方、今月7日に千葉・成田空港近くの山林で腐乱した男性2人の遺体が発見された事件では、
死体遺棄容疑で逮捕された男(24)が2ちゃんねるで自殺相手を募集し、
集団自殺を図ろうとしたものの死にきれなかったことが分かっている。
警察庁から業務委託された財団法人インターネット協会などによると、
今年1-6月にインターネット上に掲示された違法情報は、過去最多の1万8452件。
殺人請負や自殺勧誘は5441件を数え、9602件をサイト管理者に削除要請したものの2014件が放置。
その半数にあたる1001件が「2ちゃんねる」上の情報だった。
2ちゃんねるは、開設者の西村博之氏(33)を被告とする名誉棄損の民事訴訟も50件抱えているが、
その西村氏は昨年1月、サイト自体をシンガポールの企業に譲渡。
以後、削除の要請は、西村氏が“公認”した「削除人」と呼ばれるユーザーが
独自の基準で削除の可否を判断している。
そして、その基準によると、学校や企業などの法人は原則的に削除対象外とされているのだ。
これに対し、警察庁関係者は「一方的なシステムだ。顔も名前も連絡先も分からない正体不明の
削除人の裁定次第という管理状態は、昨年4月施行の青少年インターネット環境整備法で規定された
『連絡の受付体制の整備』に関する条項に違反している」と語る。
警察庁を敵に回しながらも、態度を変えようとしない2ちゃんねる。これから一体どうなるのか。
『2ちゃんねる宣言』の著者でジャーナリストの井上トシユキ氏は、
「2ちゃんねるは匿名性と解放感こそが最大の存在価値。官権の規制に甘んじることはあり得ない。
いまの状態のまま、ネットの国際ルール強化によって“破滅”するまで、突っ走るしかないでしょう」
と話している。
巨大掲示板「2ちゃんねる」を名指で批判したが、そんな指摘もどこ吹く風、
2ちゃんねる上には、いまだに根拠のない書き込みや有害情報が後を絶たない。
いい加減な書き込みを真に受けた他のユーザーの“暴走”により、深刻な2次被害も起きている。
その元凶は、被害者からの削除要請に即応する態勢が整っていないことにありそうだ。
今月26日、22歳の女子大生が「出会い系カフェ」で知り合った男に殺された。
その女子大生の学校として、2ちゃんねるには複数の大学名が書き込まれた。ある女子大の担当者はこう憤る。
「被害者の知人の証言として、2ちゃんねるに当校の名前が書き込まれていると外部から連絡がありました。
もちろん、事実無根です。いまのところ実害はありませんが事実ではないということを2ちゃんねるに
訴える手段がない。削除を依頼する相手先も分からないのは非常に不安です」
他の大学も、たまたま現場近くにキャンパスがあるとか、
被害者と似た名前の学生がいるというだけで、“疑惑”をかけられている。
同様の2次被害は先月、札幌市内で起きた女性2人の殺人事件で、強姦致死などの容疑で
逮捕された男の姓と同名の北海道の不動産会社でも発生した。
一方、今月7日に千葉・成田空港近くの山林で腐乱した男性2人の遺体が発見された事件では、
死体遺棄容疑で逮捕された男(24)が2ちゃんねるで自殺相手を募集し、
集団自殺を図ろうとしたものの死にきれなかったことが分かっている。
警察庁から業務委託された財団法人インターネット協会などによると、
今年1-6月にインターネット上に掲示された違法情報は、過去最多の1万8452件。
殺人請負や自殺勧誘は5441件を数え、9602件をサイト管理者に削除要請したものの2014件が放置。
その半数にあたる1001件が「2ちゃんねる」上の情報だった。
2ちゃんねるは、開設者の西村博之氏(33)を被告とする名誉棄損の民事訴訟も50件抱えているが、
その西村氏は昨年1月、サイト自体をシンガポールの企業に譲渡。
以後、削除の要請は、西村氏が“公認”した「削除人」と呼ばれるユーザーが
独自の基準で削除の可否を判断している。
そして、その基準によると、学校や企業などの法人は原則的に削除対象外とされているのだ。
これに対し、警察庁関係者は「一方的なシステムだ。顔も名前も連絡先も分からない正体不明の
削除人の裁定次第という管理状態は、昨年4月施行の青少年インターネット環境整備法で規定された
『連絡の受付体制の整備』に関する条項に違反している」と語る。
警察庁を敵に回しながらも、態度を変えようとしない2ちゃんねる。これから一体どうなるのか。
『2ちゃんねる宣言』の著者でジャーナリストの井上トシユキ氏は、
「2ちゃんねるは匿名性と解放感こそが最大の存在価値。官権の規制に甘んじることはあり得ない。
いまの状態のまま、ネットの国際ルール強化によって“破滅”するまで、突っ走るしかないでしょう」
と話している。
「先読めぬ菅外交」に慎重=国際社会の脅威論も意識-中国
【北京時事】
中国は30日、拘束していた準大手ゼネコン「フジタ」の邦人社員を一部釈放し、
対日関係の改善を重視する姿勢を示した。しかし、「菅直人政権の対中外交は先が読めない」
(共産党関係者)といら立ちを隠さない。
残る現地法人社員1人の釈放や日本への対抗措置の解除時期などは慎重に見極める方針だ。
中国政府は28日から、漁船衝突事件を受け、事実上停止していたレアアース(希土類)の
対日輸出を再開させており、日本に対する強硬姿勢が軟化したとの見方もある。
しかし外交筋は「事件の悪影響は依然続いている。中国国民の感情に傷跡を残した」と指摘した。
中国側は、日本国内にある漁船衝突時のビデオ映像の公開を求める動きを警戒。
「政府高官の無配慮な対中強硬発言が目立つ。国民の不満が再び高まれば、
せっかくの関係修復の努力も水の泡だ」(日中関係筋)と神経をとがらせる。
日中摩擦の長期化は中国外交全体にも響く。中国は今回、政府間の対話ルートを使わず、
共産党と交流関係のある民主党の細野豪志前幹事長代理と接触。「事態打開への抜け道とした」(同)格好だ。
一方、事件を受け国際社会では「中国脅威論」が再び高まっている。
発表間近のノーベル平和賞では、中国の反発をよそに、服役中の民主活動家・劉暁波氏が有力候補に挙がるなど、
中国への風当たりが強まっていることも、対日関係修復に向かわせる一つの要素になっているとみられる。
中国は30日、拘束していた準大手ゼネコン「フジタ」の邦人社員を一部釈放し、
対日関係の改善を重視する姿勢を示した。しかし、「菅直人政権の対中外交は先が読めない」
(共産党関係者)といら立ちを隠さない。
残る現地法人社員1人の釈放や日本への対抗措置の解除時期などは慎重に見極める方針だ。
中国政府は28日から、漁船衝突事件を受け、事実上停止していたレアアース(希土類)の
対日輸出を再開させており、日本に対する強硬姿勢が軟化したとの見方もある。
しかし外交筋は「事件の悪影響は依然続いている。中国国民の感情に傷跡を残した」と指摘した。
中国側は、日本国内にある漁船衝突時のビデオ映像の公開を求める動きを警戒。
「政府高官の無配慮な対中強硬発言が目立つ。国民の不満が再び高まれば、
せっかくの関係修復の努力も水の泡だ」(日中関係筋)と神経をとがらせる。
日中摩擦の長期化は中国外交全体にも響く。中国は今回、政府間の対話ルートを使わず、
共産党と交流関係のある民主党の細野豪志前幹事長代理と接触。「事態打開への抜け道とした」(同)格好だ。
一方、事件を受け国際社会では「中国脅威論」が再び高まっている。
発表間近のノーベル平和賞では、中国の反発をよそに、服役中の民主活動家・劉暁波氏が有力候補に挙がるなど、
中国への風当たりが強まっていることも、対日関係修復に向かわせる一つの要素になっているとみられる。
子ども手当、外国人受給は16万人=6月時点の支給状況―厚労省調査
厚生労働省は30日、今年6月時点の子ども手当の支給状況を発表した。
6月に支給された4~5月分の手当を受給したのは931万5183人で、うち1.74%に当たる16万2922人が外国人だった。
同手当の支給状況の公表は初めて。
今年度の同手当は中学生までの子ども1人当たり月額1万3000円。
国籍を問わず養育者である親などに支給され、日本国内に住んでいれば、
子どもが海外に居住していても支給される。
手当の支給対象となった子どもは1531万6214人で、うち外国人は1.63%に当たる24万9902人。
海外に住む子どもを養育している受給者は9113人で、うち外国人が7294人と8割を占めた。
海外に住む子どもの数は全体が1万3278人で、外国人が1万656人。
外国人受給者をめぐっては、多数の養子の存在を主張するなどの問題が起こったが、
同省は「不正受給はなかった」とみている。
6月に支給された4~5月分の手当を受給したのは931万5183人で、うち1.74%に当たる16万2922人が外国人だった。
同手当の支給状況の公表は初めて。
今年度の同手当は中学生までの子ども1人当たり月額1万3000円。
国籍を問わず養育者である親などに支給され、日本国内に住んでいれば、
子どもが海外に居住していても支給される。
手当の支給対象となった子どもは1531万6214人で、うち外国人は1.63%に当たる24万9902人。
海外に住む子どもを養育している受給者は9113人で、うち外国人が7294人と8割を占めた。
海外に住む子どもの数は全体が1万3278人で、外国人が1万656人。
外国人受給者をめぐっては、多数の養子の存在を主張するなどの問題が起こったが、
同省は「不正受給はなかった」とみている。
女優の池内淳子さん死去 肺せんがん 76歳
テレビドラマや映画に数多く出演し、舞台でも活躍した女優、
池内淳子(いけうち・じゅんこ、本名・中沢純子=なかざわ・すみこ)さんが26日、
肺せんがんのため死去した。76歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く。
昭和29年、友人の勧めで「サンケイグラフ」のカバーガール募集に応募し、
当選したのがきっかけで新東宝に入社。
翌年、「皇太子の花嫁」でデビューし、31年には東映の高倉健、日活の石原裕次郎らと
第1回日本映画製作者協会新人賞を受賞した。
テレビにも出演し、35年に主演したフジテレビの昼ドラマ「日日の背信」が主婦層をくぎ付けにし、
“よろめきドラマブーム”の火付け役となった。
その後、映画では森繁久弥主演の喜劇「社長シリーズ」「駅前シリーズ」での芸者役や、
松本清張原作「けものみち」でシリアスなヒロインを演じるなど、多くの作品に出演。
40年のTBS系テレビドラマ「女と味噌汁」のヒットを機に、高視聴率女優としての地位を確立した。
44年に初舞台を踏み、代表作に「女と味噌汁」「おさん」「華岡青洲の妻」などがある。
今年5月、名古屋市の中日劇場で舞台「三婆」に出演するなど、最近まで芸能活動を続けていた。
平成14年に紫綬褒章と芸術選奨文部科学大臣賞を受け、20年には旭日小綬章賞を受賞した。
楽屋で結髪する池内淳子(女優)【撮影日:1963年06月12日】
池内淳子(いけうち・じゅんこ、本名・中沢純子=なかざわ・すみこ)さんが26日、
肺せんがんのため死去した。76歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。後日、お別れの会を開く。
昭和29年、友人の勧めで「サンケイグラフ」のカバーガール募集に応募し、
当選したのがきっかけで新東宝に入社。
翌年、「皇太子の花嫁」でデビューし、31年には東映の高倉健、日活の石原裕次郎らと
第1回日本映画製作者協会新人賞を受賞した。
テレビにも出演し、35年に主演したフジテレビの昼ドラマ「日日の背信」が主婦層をくぎ付けにし、
“よろめきドラマブーム”の火付け役となった。
その後、映画では森繁久弥主演の喜劇「社長シリーズ」「駅前シリーズ」での芸者役や、
松本清張原作「けものみち」でシリアスなヒロインを演じるなど、多くの作品に出演。
40年のTBS系テレビドラマ「女と味噌汁」のヒットを機に、高視聴率女優としての地位を確立した。
44年に初舞台を踏み、代表作に「女と味噌汁」「おさん」「華岡青洲の妻」などがある。
今年5月、名古屋市の中日劇場で舞台「三婆」に出演するなど、最近まで芸能活動を続けていた。
平成14年に紫綬褒章と芸術選奨文部科学大臣賞を受け、20年には旭日小綬章賞を受賞した。
楽屋で結髪する池内淳子(女優)【撮影日:1963年06月12日】
【3邦人解放】外務省とフジタ「事実関係確認中」
中国河北省で拘束されていた準大手ゼネコン「フジタ」(東京都渋谷区)の日本人社員4人のうち
3人の釈放を伝える中国国営新華社通信の報道を受け30日、関係機関は事実確認に追われた。
残る1人の安否も気遣われる中、慌ただしい雰囲気に包まれた。
社員が拘束されているフジタは、産経新聞の電話取材に「事実関係を確認中」とコメント。
同社は午前11時すぎ、報道機関からの問い合わせで初めて事態を把握したという。
同社総務部広報担当、小野寺喜彰さんは「現地の報道で知ったばかりなので詳細はまだ何もわからない。
関係機関と連絡を取り合って事実関係の把握に努めていく」と話した。
また別の社員は「本当のことなら喜ばしいが、まだ、1人が拘束されている。
どういう形で解放されたかも分からないので、まだ安心できない」と心配そうに話した。
外務省も「中国・モンゴル課と海外邦人安全課で対応にあたっている。事実関係を確認中」とコメント。
海外邦人安全課は「釈放『される』とは聞いたが、釈放されたことまではまだ確認できていない」とした。
同課によると、30日午前、現地の日本大使館に中国側から「3人を釈放する」と連絡があったという。
同課は「いつどこで、どのような形で釈放されるのか、残る1人はどうなるのかまだ確認できていない」とし、
「早く本人たちと連絡を取り、安否を確認したい」と話した。
ある職員は「尖閣問題が国会で取り上げられるタイミングでやるとは」とこぼし、
次々と入ってくる情報の確認に追われた。
中国で拘束されたフジタ社員4人のうち3人が解放され、
フジタ本社の入るビルの前には多くの報道陣が集まった
=30日午前、東京・渋谷区(大西史朗撮影)
3人の釈放を伝える中国国営新華社通信の報道を受け30日、関係機関は事実確認に追われた。
残る1人の安否も気遣われる中、慌ただしい雰囲気に包まれた。
社員が拘束されているフジタは、産経新聞の電話取材に「事実関係を確認中」とコメント。
同社は午前11時すぎ、報道機関からの問い合わせで初めて事態を把握したという。
同社総務部広報担当、小野寺喜彰さんは「現地の報道で知ったばかりなので詳細はまだ何もわからない。
関係機関と連絡を取り合って事実関係の把握に努めていく」と話した。
また別の社員は「本当のことなら喜ばしいが、まだ、1人が拘束されている。
どういう形で解放されたかも分からないので、まだ安心できない」と心配そうに話した。
外務省も「中国・モンゴル課と海外邦人安全課で対応にあたっている。事実関係を確認中」とコメント。
海外邦人安全課は「釈放『される』とは聞いたが、釈放されたことまではまだ確認できていない」とした。
同課によると、30日午前、現地の日本大使館に中国側から「3人を釈放する」と連絡があったという。
同課は「いつどこで、どのような形で釈放されるのか、残る1人はどうなるのかまだ確認できていない」とし、
「早く本人たちと連絡を取り、安否を確認したい」と話した。
ある職員は「尖閣問題が国会で取り上げられるタイミングでやるとは」とこぼし、
次々と入ってくる情報の確認に追われた。
中国で拘束されたフジタ社員4人のうち3人が解放され、
フジタ本社の入るビルの前には多くの報道陣が集まった
=30日午前、東京・渋谷区(大西史朗撮影)