民主党の小沢元代表が起訴議決無効など求め提訴へ 国を相手に
民主党の小沢一郎元代表(68)の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、
東京第5検察審査会の起訴議決は「検察審査会法に違反し無効」などとして、小沢氏が15日にも、
国を相手取った行政訴訟を東京地裁に起こすことが14日、分かった。小沢氏の弁護人が明らかにした。
過去に検審の議決取り消しを求めた行政訴訟の判決では「行政訴訟として裁判所に救済を求めることはできない」
などとして却下された例があるが、小沢氏の弁護側は、その後に検察審査会法や行政事件訴訟法が改正されており
「議決は行政処分にあたる」と主張している。
小沢氏は、元秘書らと共謀して、陸山会が平成16年に購入した土地代金を17年分の政治資金収支報告書に
記載したなどとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で告発された。
4月の1回目の議決では、告発内容をそのまま「犯罪事実」と認定。
しかし9月の起訴議決では、土地代金の原資となった小沢氏からの4億円を収支報告書に
記載しなかったことが犯罪事実に追加された。
小沢氏の弁護人は、「検察審査会法は2度の議決を経て強制起訴を認めている。
小沢氏からの4億円の件は実質1度しか議決されておらず、今回の議決には看過しがたい
法的な瑕(か)疵(し)がある」などと主張。
訴えは議決の無効確認か、取り消し、差し止めのいずれかになる可能性があるとしている。
強制起訴議決について、記者らに直接見解を表明する小沢一郎元代表
=7日午後、衆院第2議員会館(中鉢久美子撮影)
東京第5検察審査会の起訴議決は「検察審査会法に違反し無効」などとして、小沢氏が15日にも、
国を相手取った行政訴訟を東京地裁に起こすことが14日、分かった。小沢氏の弁護人が明らかにした。
過去に検審の議決取り消しを求めた行政訴訟の判決では「行政訴訟として裁判所に救済を求めることはできない」
などとして却下された例があるが、小沢氏の弁護側は、その後に検察審査会法や行政事件訴訟法が改正されており
「議決は行政処分にあたる」と主張している。
小沢氏は、元秘書らと共謀して、陸山会が平成16年に購入した土地代金を17年分の政治資金収支報告書に
記載したなどとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で告発された。
4月の1回目の議決では、告発内容をそのまま「犯罪事実」と認定。
しかし9月の起訴議決では、土地代金の原資となった小沢氏からの4億円を収支報告書に
記載しなかったことが犯罪事実に追加された。
小沢氏の弁護人は、「検察審査会法は2度の議決を経て強制起訴を認めている。
小沢氏からの4億円の件は実質1度しか議決されておらず、今回の議決には看過しがたい
法的な瑕(か)疵(し)がある」などと主張。
訴えは議決の無効確認か、取り消し、差し止めのいずれかになる可能性があるとしている。
強制起訴議決について、記者らに直接見解を表明する小沢一郎元代表
=7日午後、衆院第2議員会館(中鉢久美子撮影)
痴漢被害:9割が通報せず 警察庁アンケ
電車内で痴漢に遭った女性のうち、
警察に通報しなかった人が約9割に上ることが警察庁のアンケートで分かった。
電車内に防犯カメラを設置することには約8割が賛成した。
通報しない理由は「面倒だから」が最も多く、警察庁は痴漢対策のあり方を検討する。
調査は民間会社に委託し、インターネットを通じてモニター会員に回答してもらった。
首都圏の1都3県と愛知県、大阪府、兵庫県に住み、電車で通勤・通学をしている人が対象。
女性2221人、男性1035人から回答を得た。
女性への調査では、過去1年間に電車で痴漢に遭った人は13.7%にあたる304人。
このうち、警察に通報や相談をした人は33人(10.9%)にとどまり、
271人(89.1%)は通報などをしていなかった。
10代に絞ると、過去1年間に痴漢に遭った女性は25.8%に達した。
通報や相談をしない理由は「警察ざたになるのは面倒」30.6%
▽「事情聴取などに時間がかかりそう」26.6%
▽「犯人が捕まらないと思うから」20.3%
▽「2次被害を受けそう」10.7%--の順だった。
男女共通の調査で、電車内への防犯カメラ設置について「賛成」か
「どちらかといえば賛成」と答えた人は計83.5%。
「反対」か「どちらかといえば反対」の計16.5%を大きく上回った。
一方、「電車内の防犯カメラはプライバシーの侵害となるか」との質問には、
「そう思う」と「ややそう思う」が計47.6%に達した。
電車内の防犯カメラは、JR埼京線の一部の車両に昨年12月から設置されている。
警察庁の安藤隆春長官は14日の記者会見で、被害者の事情聴取にできるだけ女性警察官をあてる考えを示し、
「鉄道事業者には防犯カメラの導入や女性専用車両の拡大に取り組んでいただきたい」と述べた。
【鮎川耕史】
警察に通報しなかった人が約9割に上ることが警察庁のアンケートで分かった。
電車内に防犯カメラを設置することには約8割が賛成した。
通報しない理由は「面倒だから」が最も多く、警察庁は痴漢対策のあり方を検討する。
調査は民間会社に委託し、インターネットを通じてモニター会員に回答してもらった。
首都圏の1都3県と愛知県、大阪府、兵庫県に住み、電車で通勤・通学をしている人が対象。
女性2221人、男性1035人から回答を得た。
女性への調査では、過去1年間に電車で痴漢に遭った人は13.7%にあたる304人。
このうち、警察に通報や相談をした人は33人(10.9%)にとどまり、
271人(89.1%)は通報などをしていなかった。
10代に絞ると、過去1年間に痴漢に遭った女性は25.8%に達した。
通報や相談をしない理由は「警察ざたになるのは面倒」30.6%
▽「事情聴取などに時間がかかりそう」26.6%
▽「犯人が捕まらないと思うから」20.3%
▽「2次被害を受けそう」10.7%--の順だった。
男女共通の調査で、電車内への防犯カメラ設置について「賛成」か
「どちらかといえば賛成」と答えた人は計83.5%。
「反対」か「どちらかといえば反対」の計16.5%を大きく上回った。
一方、「電車内の防犯カメラはプライバシーの侵害となるか」との質問には、
「そう思う」と「ややそう思う」が計47.6%に達した。
電車内の防犯カメラは、JR埼京線の一部の車両に昨年12月から設置されている。
警察庁の安藤隆春長官は14日の記者会見で、被害者の事情聴取にできるだけ女性警察官をあてる考えを示し、
「鉄道事業者には防犯カメラの導入や女性専用車両の拡大に取り組んでいただきたい」と述べた。
【鮎川耕史】
86日連続勤務し追突死、社長らを書類送検
さいたま労基署は13日、埼玉県新座市の清掃会社「山大(やまだい)物産」と同社社長(64)、
労務管理責任者の業務部次長(50)を労基法違反(休日労働)容疑でさいたま地検に書類送検した。
作業員が6月、連続勤務86日目にトレーラーで追突事故を起こし、死亡していた。
発表によると、死亡したのは東京都清瀬市下宿、清掃作業員松村和彦さん(当時35歳)で、
社長らは5月30日~6月26日、休日なく松村さんを就労させた疑い。
「人手不足だったため、優秀な松村さんに仕事が集中してしまった」と容疑を認めているという。
松村さんは6月29日未明、千葉県習志野市の国道で、道路右側に停車中のトレーラーに追突し、
出血性ショックで死亡。
事故後に同署が調査した結果、4月5日~6月29日まで無休で勤務していた実態が確認された。
中には拘束時間が20時間近くの日もあったという。
取材に対し、同社社長は「就業規則の改定や人員増強など、改善を進めている」と話した。
(2010年10月14日07時39分 読売新聞)
労務管理責任者の業務部次長(50)を労基法違反(休日労働)容疑でさいたま地検に書類送検した。
作業員が6月、連続勤務86日目にトレーラーで追突事故を起こし、死亡していた。
発表によると、死亡したのは東京都清瀬市下宿、清掃作業員松村和彦さん(当時35歳)で、
社長らは5月30日~6月26日、休日なく松村さんを就労させた疑い。
「人手不足だったため、優秀な松村さんに仕事が集中してしまった」と容疑を認めているという。
松村さんは6月29日未明、千葉県習志野市の国道で、道路右側に停車中のトレーラーに追突し、
出血性ショックで死亡。
事故後に同署が調査した結果、4月5日~6月29日まで無休で勤務していた実態が確認された。
中には拘束時間が20時間近くの日もあったという。
取材に対し、同社社長は「就業規則の改定や人員増強など、改善を進めている」と話した。
(2010年10月14日07時39分 読売新聞)
居酒屋帰りの少年トリオ「おやじ狩り」で車強奪
車で仮眠していた男性に暴行し、車を奪ったとして、警視庁少年事件課は13日までに、
強盗致傷の疑いで、東京都葛飾区の建設作業員(18)ら少年3人を逮捕した。
同課によると、3人は居酒屋で酒を飲んで帰ろうとしたが、所持金がなく、「おやじ狩り」の相手を探していた。
「タクシー代がなかったので、誰かを殴って奪おうと考えた」と供述している。
逮捕容疑は9月5日午前3時15分ごろ、東京都墨田区の路上で、軽ワゴン車内で窓を開けて仮眠していた
自営業の男性(72)に「ふざけるな」などと因縁を付けて車外へ引きずり出した上、
顔などを殴り肋骨骨折の重傷を負わせ、約1万3千円入りの財布と車を奪った疑い。
少年らは事件直前、男性に足立区の北千住駅まで乗せてもらうよう頼んだが、
「配達があるから」と断られ、腹を立てたという。
奪った車で逃走中、緊急配備のパトカーに追跡され、約5キロ北の足立区千住河原町の路上で
乗り捨てて別々に逃げたが、1人が見つかって逮捕されていた。
強盗致傷の疑いで、東京都葛飾区の建設作業員(18)ら少年3人を逮捕した。
同課によると、3人は居酒屋で酒を飲んで帰ろうとしたが、所持金がなく、「おやじ狩り」の相手を探していた。
「タクシー代がなかったので、誰かを殴って奪おうと考えた」と供述している。
逮捕容疑は9月5日午前3時15分ごろ、東京都墨田区の路上で、軽ワゴン車内で窓を開けて仮眠していた
自営業の男性(72)に「ふざけるな」などと因縁を付けて車外へ引きずり出した上、
顔などを殴り肋骨骨折の重傷を負わせ、約1万3千円入りの財布と車を奪った疑い。
少年らは事件直前、男性に足立区の北千住駅まで乗せてもらうよう頼んだが、
「配達があるから」と断られ、腹を立てたという。
奪った車で逃走中、緊急配備のパトカーに追跡され、約5キロ北の足立区千住河原町の路上で
乗り捨てて別々に逃げたが、1人が見つかって逮捕されていた。
泥酔帰宅、玄関先で寝ていたはずが…井戸に転落
11日夕、大分県日出(ひじ)町の農業徳久輝昭さん(54)が自宅の敷地内にある
井戸の中に沈んでいるのを同居の母親が発見、110番通報した。
駆け付けた消防署員が同日午後7時ごろ、徳久さんを引き揚げたが、すでに死亡していた。
大分県警日出署によると、徳久さんは9日夕、友人に抱きかかえられ、泥酔して帰宅。
そのまま玄関先で寝てしまったという。
10日未明、玄関で寝ている徳久さんを母親が確認したが、同午前4時半ごろ、
姿が見えなくなっていたため、家族で捜していた。
井戸はひざの高さほどで、水深は約1・5メートル。
11日夕、母親が井戸の中を竹で突いて調べたところ、履物が浮かんできたため同署に通報した。
司法解剖の結果、徳久さんの死因は水死。同署は誤って転落したとみている。
井戸の中に沈んでいるのを同居の母親が発見、110番通報した。
駆け付けた消防署員が同日午後7時ごろ、徳久さんを引き揚げたが、すでに死亡していた。
大分県警日出署によると、徳久さんは9日夕、友人に抱きかかえられ、泥酔して帰宅。
そのまま玄関先で寝てしまったという。
10日未明、玄関で寝ている徳久さんを母親が確認したが、同午前4時半ごろ、
姿が見えなくなっていたため、家族で捜していた。
井戸はひざの高さほどで、水深は約1・5メートル。
11日夕、母親が井戸の中を竹で突いて調べたところ、履物が浮かんできたため同署に通報した。
司法解剖の結果、徳久さんの死因は水死。同署は誤って転落したとみている。